膝の痛みの原因とは?

 

膝の痛い原因は何でしょう?一般的には、膝の軟骨が擦り減って痛みが出ると説明される事が多いのですが、そんなに単純ではありません。

 

なぜなら膝の軟骨に神経は無いから(笑)

 

膝の軟骨は4層あって、4層全部がすり減って骨が露出してしまった場合は痛みが出ますが、その場合の痛みははっきりいって激痛です。

 

「最近膝が痛いのよねぇ~」的な呑気な痛みでは無いのです。

 

では、通常の膝の痛みの原因とは?

 

それは、膝関節周囲の軟部組織。

 

例えば、靭帯、半月板、筋肉、筋膜、神経、etc。

 

なかでも、慢性的な膝の痛みの真打は”膝蓋下脂肪体”です。

 

 

 

青い袋が、膝蓋下脂肪体。ついでに上にある白い袋が大腿骨前脂肪体です。

 

実は、この2つの袋は加齢に伴い硬くなりやすいのですが、非常に神経分布が豊富。要するに痛みを発しやすいのですね。

 

加齢や、生活習慣などによって膝関節に異常な負荷がかかるとこの脂肪体を刺激して痛みになる事が多いのです。

 

ちなみに、この脂肪体を含め、痛みの犯人である靭帯、筋膜、筋肉等はレントゲン、MRI等では確認できません。

 

整形外科では、膝の診断にレントゲン、MRIを多用する結果これらの真犯人をかえって見落としやすいのです。